【メンズ必見】ニキビ跡を消す方法|種類ごとに適したケアと効果的な治療

患者

ニキビ跡ってどうにか消せないですか?学生の頃からずっと残ってて……

先生

ニキビ跡には種類があるので、それに合ったケアや治療が大切なんですよ。まずは正しく見極めることが第一です。

患者

えっ!ニキビ跡って全部同じじゃないんですか?僕の場合はどうしたらいいんでしょう。

先生

色素沈着なのか、凸凹なのか、ニキビ跡のタイプによってアプローチは変わってきます。医療機関なら肌に合った治療が選べますよ。

メンズのニキビ跡を消すには、種類に応じたケアと適切な治療が重要です。本記事では、ニキビ跡の種類を大きく4つに分け、それぞれの特徴や消し方を解説。さらにニキビ跡ができた場合に重要なセルフケアや、皮膚科やクリニックで受けられる治療についても紹介します。

目次

ニキビ跡ができる原因は?

ニキビ跡が残ってしまうのは、ニキビが悪化して炎症が広がり、肌の奥深くまでダメージが及ぶことが原因です。真皮や皮下組織といった深い層まで傷つくと、肌の修復は難しくなります。肌の表面にある表皮とは異なり、真皮にはターンオーバー(肌の生まれ変わりのサイクル)がありません。

ターンオーバーが正常に機能していれば、古い細胞が剥がれ落ちて新しい肌が再生されるため、ニキビや肌荒れの改善が期待できます。しかし真皮層までダメージを受けて肌に凹みができると、自然には元に戻りにくくなり、結果としてニキビ跡が残ってしまうのです。

なお、女性に比べて男性の方がニキビ跡が残りやすい傾向にあるそうです。これは、女性よりも男性の肌の方が水分が少なく皮脂量が多いため。さらにヒゲ剃りなどによる刺激によって、ニキビが炎症を起こしてニキビ跡が残りやすくなってしまいます。

【メンズ】ニキビ跡の種類と消す方法

凸凹のニキビ跡が残った肌

ニキビ跡とひと口に言ってもその種類はさまざまです。ニキビ跡をきれいに改善するには、自分の肌に残っているのがどのタイプのニキビ跡かを知ることが大切です。そのうえで、ニキビ跡の種類に合ったケア方法を選ぶことが、効果的なアプローチのカギとなります。

赤みが残るタイプ

ニキビが治まってから半年〜1年ほど経っても赤みが引かない場合はニキビ跡と考えられます。赤みが残るのは、炎症が続いている場合や、皮膚の下にある毛細血管・筋肉が透けて見えていることがあるためです。

この赤いニキビ跡は、肌表面に近い表皮にできることが多く、ターンオーバーの働きによって、半年ほどで自然に薄くなっていく可能性があります。

バランスの良い食事や睡眠、紫外線対策を心がけて、ターンオーバーを促進することを心がけましょう。また、アラントインやグリチルリチン酸ジカリウムといった成分によって、炎症を抑えるケアも有効です。

色素沈着するタイプ

赤みのあるニキビ跡をそのままにしていると、メラニンが生成されてシミのように色素沈着してしまいます。赤みタイプと同様、表皮部分で炎症が起こった時のニキビ跡である場合が多いため、ターンオーバーを繰り返すことで自然治癒する可能性が高いと言えるでしょう。

肌にできるシミと同じように、美白ケアをすることでニキビ跡を薄くできます。レチノール、ビタミンC誘導体、プラセンタ、ハイドロキノンといった、美白ケアに有効な成分が配合された基礎化粧品を使う他、L-システインの摂取も有効です。

凹みが残るクレータータイプ

肌に凸凹やクレーターのようなものが残るのが、クレータータイプです。ニキビを潰したり、炎症が真皮にまで到達したりすることが、跡が残る原因です。肌が修復できたところとできていないところの凹凸で、肌がクレーター状になってしまいます。

肌の奥深くにある真皮層ではターンオーバーが行われないため、自然治癒は困難です。改善には治療が欠かせません。

ケロイド状になるタイプ

ニキビが重症化してしまうと、盛り上がったようなニキビ跡が残ってしまいます。炎症が真皮まで達し、修復のためにコラーゲンを異常に生成することで、皮膚が盛り上がる他、場合によっては痛みが出ることもあるでしょう。

自然治癒やセルフケアによる改善は不可能なため、治療が必要です。なかには、保険が適用される治療法もあります。

クリニックでの治療が必要なニキビ跡も

頬にできたニキビ跡

セルフケアによってニキビ跡が改善されるケースもありますが、ニキビ跡の状態次第では、セルフケアだけでは治りきらないことも。以下では、皮膚科やクリニックでの治療が必要なニキビ跡の例と、具体的な治療法について解説します。

数ヵ月赤みが引かないニキビ跡

セルフケアをしているのに赤みが引かない場合は、ターンオーバーが乱れている可能性が考えられます。セルフケアでの改善を感じられないなら、皮膚科やクリニックに相談するのが良いでしょう。赤みを改善するための具体的な治療は、主に以下の通りです。

  • イオン導入:赤みを抑える
  • ピーリング:ターンオーバーの促進
  • レーザー治療:色素の破壊
  • 内服薬
  • 外用薬 など

なお治療方法は症状によって変わります。症状が悪化するとその分治療が長引いてしまうので、早めに受診しましょう。

シミのようなニキビ跡

茶色っぽいシミのような跡が残るのは、ニキビ跡が肌に色素沈着した状態で、ターンオーバーが正常に機能していない可能性があります。美白ケアをしても改善しなければ、クリニックでターンオーバーを活性化させる治療を行うのが有効です。具体的な治療法は以下の通りです。

  • 塗り薬
  • イオン導入:美白作用のある成分を肌へ導入
  • レーザー治療:メラニン色素を分解
  • ピーリング:ターンオーバーの促進

「メソフェイシャルプレミアム」といった、傷ついた細胞を修復するための成分を導入できる治療法もあります。

凹凸のあるニキビ跡

重症化したニキビのダメージや、爪でニキビを潰すなどして強い刺激を与えると、凸凹したニキビ跡が残りやすいとされています。セルフケアでの改善は難しいため、クリニックで以下のような治療を受けましょう。

  • フラクショナルレーザー:小さな傷を作って、肌の再生を促す
  • ダーマペン:小さな傷を作ってコラーゲンの再生を促進する

クリニックによっては、肌の症状に合わせて複数の治療法を組み合わせることもあります。

ケロイド状のニキビ跡

ミミズ腫れのような固いできものがある、ケロイド状になったニキビ跡も、セルフケアでは改善しません。ニキビ跡の治療は基本的に健康保険の対象外ですが、このような状態のニキビ跡に対しては、以下のような治療法があります。

  • 内服薬
  • 注射:専用の薬剤を直接注射する
  • テーピング:圧迫治療
  • ボトックス:盛り上がった部分を平らにする
  • レーザー

なお、上記のうちボトックスとレーザーは保険適用外です。

【メンズ】ニキビ跡ができた時のケア方法

洗顔している男性

ターンオーバーの乱れは、肌のバリア機能を低下させてさまざまな肌トラブルを招き、ニキビ跡を悪化させる要因にもなります。ターンオーバーを整えてバリア機能を清浄に戻し、肌を健やかに保つケアに力を入れましょう。

洗顔・保湿などのスキンケアを丁寧に行う

ターンオーバーのサイクルを整えるには、皮膚を清潔に保つことが大切です。洗顔料をしっかりと泡立て、泡で優しく洗うようなイメージで洗顔しましょう。

洗い終わったらぬるま湯でしっかりと流し、肌に刺激を与えないよう、タオルで顔を強く擦らず優しく水気を吸い取ってください。仕上げに、化粧水や乳液で肌を整えます。

なお男性は女性に比べて水分量が少なく、バリア機能が低下してニキビ跡の治りに影響することもあるので、保湿をより意識することが大切です。

生活習慣を改善する

ターンオーバーを促進してバリア機能を整えるには、生活習慣の改善も必要です。バランスの取れた食事や睡眠、適度な運動など生活のベースを整えましょう。

この中でも特に重要なのが睡眠です。睡眠不足だと、ターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌が減ってしまいます。睡眠をしっかり取ることでニキビ跡の軽減が期待されるだけではなく、新たにニキビができないようにする予防効果も期待できます。

紫外線対策を徹底する

紫外線を浴びると、体内で活性酸素が作られます。活性酸素はバリア機能の低下やコラーゲン生成の阻害などを引き起こし、ニキビ跡が治りにくくなる原因に。

色素沈着したニキビ跡のように肌の色が暗い部分は、特に紫外線を吸収しやすいため、色素沈着が悪化する恐れもあります。日焼け止めや帽子などを使って紫外線対策をしましょう。

低刺激のスキンケア用品を使う

炎症を悪化させないためには、低刺激のスキンケアアイテムを使うのがおすすめです。オイルフリーのものやニキビの元であるコメドになりにくい処方の、「ノンコメドジェニックテスト」済のアイテム、薬用のスキンケアアイテムなどを選ぶと良いでしょう。ニキビの悪化防止だけではなく、予防にも効果が期待できます。

ビタミン類を摂取する

ビタミンB群やビタミンCの摂取も効果的です。ビタミンB2やB6は皮脂の分泌を抑える効果が、ビタミンCはメラニンの生成を抑えたり、ターンオーバーやコラーゲンの生成を促進したりなどの効果が期待できます。

メンズのニキビ跡を消すには適切なケアが重要

頬を両手で触る男性

ニキビ跡ができる原因は人によってさまざまですが、特に男性は皮脂の分泌が多いこと、ヒゲ剃りによって肌が刺激を受けやすいことから、ニキビ跡が残りやすい傾向にあります。ニキビ跡をきれいに消すためには、まず自分の跡がどのタイプかを見極めることが大切です。そのうえで、タイプに合ったケアを行いましょう。もしセルフケアでなかなか改善が見られない場合は、早めにクリニックで専門的な治療を検討するのがおすすめです。

大森良夫のアバター 大森良夫 所属 中小企業診断士

ネットビジネス・テクノロジー(株)代表取締役 / 中小企業診断士
ヤフー株式会社に13年勤務し、システム開発・サービス企画・広告営業・事業戦略などネットビジネスの大半の職種を経験。2016 年に独立後は、ECを中心に多業種のWEB システム開発・マーケティング支援に携わり、近年は越境ECに注力している。中小企業基盤整備機構 中小企業アドバイザー。

目次