サクラリモートワークって普通になってきましたけど、セキュリティは正直あんまり意識したことなくて…。



俺も最初はそうだったな。会社の外で仕事するだけで、何が違うんだろって。



その「違い」を知るところから始めるのが大切じゃ。環境が変われば、守り方も変えねばならん。
リモートワークやテレワークは、働き方改革や人材確保の観点から急速に普及しました。実際、近年の調査でもテレワークを導入・実施する企業は一定数存在し、働き方の選択肢として定着しつつあることが分かっています。


https://rc.persol-group.co.jp/news/release-20250827-1000-1/
オフィスに出社せず、自宅や外出先から業務ができる柔軟性は、多くの企業・働く人にとって大きなメリットです。一方で、働く場所が分散したことで、従来のオフィス前提のセキュリティ対策が通用しなくなっています。「うちは中小企業だから狙われない」「特別な情報は扱っていない」そう考えている企業ほど、実はリスクを抱えています。リモートワーク環境では、個人の端末・ネットワーク・意識の差が、そのままセキュリティレベルの差になってしまうからです。本記事では、リモートワーク時代に最低限押さえるべきセキュリティ対策を、基本から順に解説していきます。
なぜリモートワークはセキュリティリスクが高まるのか
オフィス勤務では、ネットワークは社内LANに限定され、端末も管理されたPCのみを使用するのが一般的でした。しかしリモートワークでは、以下のような変化が起きます。
- 社外ネットワーク(自宅Wi-Fi、カフェの無料Wi-Fi)を利用する
- 業務端末が社員の自宅や外出先に常時存在する
- 私物端末(BYOD)を業務に使うケースが増える
- 上司や管理者の目が届きにくくなる
BYODとは?
「Bring Your Own Device」の略で、従業員が個人所有のスマートフォンやPCなどの端末を業務で利用する仕組みのこと
これにより、盗聴・不正アクセス・情報漏えい・マルウェア感染といったリスクが一気に高まります。特に多いのが「設定ミス」と「人的ミス」です。高度なハッキングよりも、「パスワードの使い回し」「画面の覗き見」「誤送信」など、基本的な対策不足が原因で事故が起きています。
リモートワークの代表的なセキュリティリスク
リモートワーク環境で想定される主なリスクは以下のようなものがあります。
1. ネットワークの盗聴・なりすまし
カフェや駅、ホテルの無料Wi-Fiは便利ですが、暗号化されていない場合や、偽アクセスポイントが設置されているケースもあります。通信内容が第三者に盗み見られたり、ID・パスワードが抜き取られる可能性があります。
2. 端末の紛失・盗難
ノートPCやスマートフォンを持ち運ぶ以上、紛失や盗難のリスクは避けられません。端末内にデータが平文で保存されていると、それだけで重大な情報漏えいにつながります。
3. マルウェア・ランサムウェア感染
自宅PCにインストールされたフリーソフトや、私用のUSBメモリ経由でマルウェアに感染し、そのまま社内システムへ侵入されるケースもあります。
4. クラウドサービスの設定ミス
クラウドストレージやチャットツールの「共有範囲設定ミス」により、社外に情報が公開されてしまう事故は後を絶ちません。
人的リスクを減らすためのルール作り
技術的な対策だけでは不十分です。リモートワークでは「人の行動」が最大のリスクになります。
1. 私物端末利用(BYOD)のルール明確化
私物PC・スマートフォンを使う場合は、「使ってよい条件」を明確にする必要があります。OSのバージョン、ウイルス対策、画面ロックの有無など、最低限の基準を定めなければなりません。
2. 画面・会話の情報漏えい対策
自宅以外で仕事をする場合、画面の覗き見や通話内容の漏えいにも注意が必要です。公共の場では、重要な会議や資料閲覧を避けるなど、行動ルールを定めておくことが有効です。
3. 定期的なセキュリティ教育
「知らなかった」「悪意はなかった」という理由で起きる事故は多くあります。定期的なセキュリティ教育や注意喚起を行い、意識を更新し続けることが重要です。



高度な攻撃より、設定ミスとか人の行動が原因なんスね。



リモートワークは、普段の行動がそのままリスクになるからな。



全員が常に気をつけるのは、正直きつそうスね。



だからこそ人の注意に頼らず守れる仕組みが大事だな。
クラウド時代に求められるセキュリティの考え方


リモートワークでは、クラウドサービスの利用が前提になります。そのため、「境界防御」だけでなく、ゼロトラストの考え方が重要になります。社内・社外を問わず、「すべてのアクセスを信用しない」前提で、認証・ログ管理・権限管理を行うことが、今後の標準となっていきます。
ゼロトラストとは?
「何も信用しない」ことを前提に、社内外問わずすべてのユーザー・デバイス・通信・アプリケーションのアクセスを都度検証し、厳格に認証・認可するセキュリティの考え方
データで見るリモートワークとセキュリティ事故
多くの場合セキュリティのリスクになるのは、技術的な攻撃よりも「人的ミス」や「従業員のセキュリティ意識の低さ」になることが多いです。システムの脆弱性や外部からの高度な攻撃よりも、誤った操作や判断ミス、ルールの理解不足といった「人の行動」が、セキュリティ事故の引き金になっているケースが少なくありません。
リモートワーク環境では、社員一人ひとりが自宅や外出先という異なる環境で業務を行います。そのため、端末の使い方やネットワークの扱い、メールやファイルへの対応など、日常的な行動がそのままリスクにつながりやすくなります。オフィスにいるとき以上に、「うっかり」や「これくらい大丈夫だろう」という判断が、事故につながる可能性が高まるのです。


https://japansecuritysummit.org/2025/11/13115/
まとめ|リモートワークの安全性は「仕組み×意識」で決まる
リモートワークのセキュリティ対策は、特別なツールを導入すれば終わり、というものではありません。VPNやMFAといった仕組みを整えること、そして社員一人ひとりがリスクを理解し、正しく行動すること。その両輪が揃って初めて、安全なリモートワーク環境が実現します。「便利だから」「今まで問題がなかったから」ではなく、問題が起きる前に備える。それが、これからの時代に求められるリモートワークのセキュリティ対策です。



ちゃんと対策すれば、リモートワークも安心して続けられそうですね!



そうそう。守りを固めたら、次はもっと挑戦できる。働き方だって、まだまだ面白くできるはずだよ。



安全があるからこそ、自由は活きる。それを忘れんことじゃな。
実務で差が出る“応用レベル”のリモートワーク・セキュリティ対策
ここからは、ある程度IT環境が整ってきた中小企業が次のステップとして取り組みたい対策を解説します。すべてを一度に導入する必要はありませんが、できるところから段階的に進めてみてください。
1. VPNの利用
リモートワークでは、社外から社内ネットワークへ安全に接続する手段としてVPN(仮想専用線)が有効です。VPNを利用することで通信が暗号化され、第三者による盗聴や改ざんのリスクを大きく下げられます。ただし、VPNの導入・運用には一定のコストや管理負荷が発生するため、中小企業ではすぐに必須とは言い切れないケースもあります。
そのため、「重要な社内システムにアクセスする業務からVPNを使う」「将来的な標準構成として検討する」といった段階的な導入がおすすめです。
VPN(仮想専用線)とは?
共用されているインターネット上に仮想的な専用トンネルを構築し、通信を暗号化する技術のこと
2. 端末のセキュリティ設定を統一する
業務用PCのセキュリティ設定を統一することは、管理面・安全面の両方で効果があります。特に以下の項目は、比較的導入しやすく、効果が高い対策です。
- OS・ソフトウェアの自動アップデートを有効化
- ウイルス対策ソフトの導入
- ディスク暗号化(BitLocker / FileVault など)
- 一定時間操作がない場合の自動ロック
これらは高度なセキュリティ対策というより、「設定しているかどうか」でリスクが大きく変わるポイントです。社内ルールとして明文化し、設定状況を定期的に確認できると理想的です。
3. 多要素認証(MFA)の導入
IDとパスワードのみの認証は、現在では十分とは言えません。特にクラウドサービスを利用している場合、多要素認証(MFA)を有効にすることで、情報漏えいリスクを大幅に下げられます。とはいえ、すべてのシステムに一斉導入するのはハードルが高い場合もあります。まずは メール、クラウドストレージ、業務管理ツールなど影響範囲の大きいサービスから導入し、徐々に対象を広げていくのが現実的です。
多要素認証(MFA)とは?
「知識情報(パスワードなど)」「所持情報(スマホなど)」「生体情報(指紋・顔など)」の異なる3つの認証要素のうち、2つ以上を組み合わせて本人確認を行う仕組みのこと










